MITS全国音楽療法協会

全国の会員の皆様の活動状況を報告します。HEADLINE

深谷靖子さん(大阪)
 現在、作業所、子育て支援センター、児童デイサービスにて音楽療法をさせていただいています。作業所では重度の身障者15名ほどのグループに1時間セッションをしています。ほとんどの方が寝た状態でセッションを受けられるので、私が利用者さんに近づき、トーンチャイムなどの楽器を耳元で鳴らすようにしています。発語もありませんので、こちらの問いかけに言葉で答えてはもらえませんが、手の動きや眼球の動きなどで判断するようにしています。一番人気のあるプログラムは大きなスカーフを利用者さんの頭上でひらひら動かすことです。毎回季節の歌に合わせてスカーフを動かすようにしています。この作業所では職員の方がとても熱心で、セッションにも協力的に参加してくださるのでありがたく思っています。
 子育て支援センターでは、未就学の発達障がい児とその保護者が約10組ほどセッションを受けられています。まだ障がい受容できていない保護者もおられますので、親へのフォローも兼ねながらリトミックを中心としたセッションをするようにしています。音楽に合わせて子ども達が動き、そして笑顔になり笑い声が聴こえてくると、保護者の方も必然的に表情が穏やかになってきます。お母さんが笑っていると子どもも安心してその場にいられるので、お母さんの様子を見ながらセッションするようにしています。
 児童デイサービスでのセッションは、1時間のグループセッション(10名)と30分の個人セッションにわかれています、どちらのセッションでも私とのピアノ連弾を取り入れ、子どもの自由な演奏に伴奏をつけるようにしています。
 グループでは待つ力をつけさせるために、あえてグループセッションの中に1人づつ行うプログラムを組み込んでいます。「次は自分かな、、、、。」と予想しながらも違う、お友達の名前が呼ばれてがっかりもしますが、うまく気持ちをコントロールできるようにしています。ここでの一番人気がトランポリンです。
ピアノ伴奏に合わせてジャンプをし、最後にジャンプをして床につくタイミングとピアノの演奏が揃うように子どもとアイコンタクトをとりながらタイミングを合わせています。
 音楽を聴かずに自分勝手にジャンプしていると全くピアノと合いませんが、ジャンプをしながら「そろそろ終わりかな?」と伴奏者の方を向いてくれたりすると、だんだん子どもと伴奏者の息が合うようになってきます。
 児童デイサービスでの音楽療法は保護者がいらっしゃらないので、セッション後はその時の様子を動画や写真で見ていただくようにしています。
 私は障がい児(者)の音楽療法を専門にさせていただいていますが、まだまだ未知の問題も多く、迷いながらのセッションになっていると思います。これからも音楽療法の勉強を続けていき、もっと自分が自信を持ってセッションできるように努力したいと思います。


藤本真理子さん(兵庫)
 現在、家族の看病、リハビリを間近に見る機会があり、クライアントとその家族という立場にいながら、音楽療法士としての在り方を考えさせられることになりました。実の家族に対して音楽療法を実践するのは、くじけそうになる時もあります。そのような私自身を助けてくれたのもやはり音楽療法でした。私自身に対して音楽療法を行うことが出来たからです。

 「もっと学ばなくてはならないことがたくさんある」と気づき、今は音楽と色彩の持つ、人の情緒に働きかける力を福祉に役立てられないかと勉強しています。「音色」という言葉があるように、私にとっては音楽という色彩は繋がっているものだからです。音楽療法をはじめ、五感を刺激し心に働きかける「何か」ができればと思っています。

 一つの仕事として音楽療法を実践しているわけではありませんが、MITSで学んだことは今の私の学びの基盤になっていることは間違いありません。どういう形で音楽療法に携わっていきたいのか、様々な経験を通して模索が続いている状態です。

茅原久栄さん(岡山)
 老人保健施設で正社員として、音楽療法士として仕事をしており、リハビリ科に所属しています。
デイケア:約200人、毎日は50人利用者が来られます。毎日1時間、その日の状況に応じて歌唱します。歌の好きな方が多いです。
 構音障害の方が2人おられて、3〜4年前から個別にリハビリしており、現在では言葉も出るようになりました。評価としては、HDS-Rは困難なので、コース立方体組み合わせテストをしています。

入所:2階40人、3階40人(認知症)
毎週2回、火曜日と金曜日に1時間づつ音楽療法をしています。全員には無理ですが、小グループ集団を作り、音楽療法を30分ほどしています。3階の認知症の方にはHDS-R:MCL-Sを継続的にとっており、ここまでは私一人でしています。

その他、仕事の休日の日のスケジュール
・グループホーム:それぞれ月1回づつ(18人)(18人)(18人)
・デイサービス:月1回(35人)、月2回(10人)
・介護予防教室つき:月1回(35人)、月2回(15人) を行っています。その他のところでは、ピアノ伴奏をお願いして2人でしています。

現在は3軒の施設から問い合わせがありますが、行ける状況ではないので、待っていただいています。

上記の施設では、HDS-RもMCL-Sもとれません。表情だけの雰囲気で評価させていただいたり、スタッフの方に様子を聞いております。

 平成22年に日本全国老人保健施設大会がありまして、「認知症高齢者を対象とした音楽療法に関する検討」と題して発表させていただきました。
 4,000人来場、1,500人発表の中の15人に選ばれて最優秀激励賞の表彰をされました。これもMITSで音楽療法士の資格を取得できたおかげで、私は音楽療法士としてみなさんの前で発表できたのです。
ありがとうございます!!

西田紀子さん(大阪)
 私は現在音楽療法士としてお仕事をさせていただいています。
 一つは障がい児デイサービスでの音楽教室です。10名から15名の小学低学年から高校生までの男女児童を対象に、1ヶ月に2回の集団セッションをさせていただいています。毎回45分のプログラムを組んでいきますが、参加するメンバーは毎回違うので、計画的な療法というより音楽を通して子ども達がコミニュケーションしたり、言葉や動きの経験を増やしていくという目的でされています。発達段階も様々ですので、どこに焦点を合わせてプログラムを組むかは毎回頭を悩ます課題です。全員が同じように理解し、満足できるようにするのは難しいのですが、できるだけ1回の活動の中で個々が楽しんで活躍できるよう心がけるようにしています。
 こちらの施設には1年半ほど行かせていただいていますが、はじまりの歌や終わりの歌は毎回同じなので、参加している子ども達も見通しを持てるようになっています。毎回1人1人自分の名前を答える歌「あなたのお名前は」の活動では、普段発語の少ないお子さんが突然名前を言えたり、自閉症のお子さんが友達の名前を読んだりと、感激する場面によく出会います。
 最初は警戒して別室にこもっていたお子さんが今ではすっかり毎回参加して盛り上げ役になってくれたり、人と関わるのが苦手なお子さんが音楽に乗って自分から関わろうとする姿を見ると、音楽の持つ力と子どもの持つ可能性は無限だなと、いつも思います。

 二つめは、高齢者施設や在宅高齢者に訪問する歯科において、口腔リハビリテーションやリラクゼーション目的で音楽療法をさせていただいています。詳しく言うと、総合医療研究所というところでアロマセラピストなどと一緒にお仕事をしています。具体的には、歯科衛生士さんと一緒に有料老人ホームや高齢者デイサービスに行き、食前のお口の体操として歌を歌ったり、パタカラ体操をしたり音楽に合わせて口腔筋を動かしたりする内容のセッションをしています。今は計5つの施設に、それぞれ月に1度づつ訪問しています。ご飯を食べるのは毎日のことなので、週に1度ペース、またはそれ以上の頻度で活動するとより効果的だとは思いますが、時間の関係上できないので、あとはそれぞれ施設のスタッフさんと連携し、私が行かないときはスタッフさんで心がけてお口を動かすよう呼びかけてもらうようにしています。
 歯科医療の面で効果を出すのはなかなか難しいことです。口腔内のことは日々の継続なので、月に1度のセッションで、嚥下がスムースになったり、唾液が増えたり、という効果はあまり期待できません。それでも、やるのとやらないのとでは利用者さんやスタッフさんの意識が全く違うし、何より、口腔体操の目的よりも、歌を歌う中で笑ったり、お話したり、昔のことを思い出して泣いたりと、感情が揺さぶられることが非常に大事だと思っています。結果的に元気になっていただければ、これ以上のことはないのです。
 認知症の方でも、懐かしい歌を歌えば涙してお話されます。傾眠傾向の強い方でも、知っている音楽が聞こえると、起きて口を動かされます。
 「いつもあなたが来るのを、みんな楽しみにしているのよ」、「歌うと心が晴れました」、「あんたの笑顔で元気になったわ」などと声をかけていただくと、これ以上嬉しいことはありません。こちらが涙仕様になる場面もたくさんあります。

 障がい児デイサービスでも、高齢者対象の音楽療法でも、毎度毎度思うことは私が1人でセッションをしているのではなく、参加してくれている全ての人が音楽を通して一緒にセッションを作ってくれているということです。私1人のちからじゃ、とうてい楽しい時間は作れません。
 この仕事に就けたことを心から幸せに思いますし、誇りに思っています。私自身の元気の源になっています。これからも、もっともっと知識と経験を増やし、人としての引き出しを増やしながら、音楽療法のお仕事をしていきたいと思っています。音楽療法の大事さを世間の人にもっと知ってもらいたいです。私に音楽療法を教えてくださった増田会長先生には、本当に心から感謝しています。


中西克枝さん(兵庫)
 いつもあたたかいご指導をいただきありがとうございます。実技の受講も受講もこれからです。
 活動はできておりませんが、市広報を朗読しテープに録音して、視覚障がいのある方へお届けする朗読ボランティアの会に入っています。
 東日本大震災の内容についてお知らせするときは、「幸せ運べるように」復興ソングを聴いていただきました。大変喜んでいただきました。
 活動報告にはなりえませんが会員証をいただきましたのでお伝えいたしました。
 今後も増田会長先生のご指導を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

樋口尚美さん(三重)
◎公民館を中心に、音楽療法を用いた教室を行っております。対象者の方は60代〜80代までのお元気な方です。又、市の介護予防教室の一つとして
老人会のイベントの一つとして依頼がある事もあります。


◎老人施設のデイサービスでは、認知の方(70代〜90代)を対象に音楽療法教室として行っている。

◎障がいを持ったお子さんとお母様と一緒に、音楽とレクリエーションを合わせた教室を行っている。

佐々木理江子さん(新潟)
 個人で音楽療法活動を行っています。箇条書きで報告いたします。
<定期的な活動>
〇2ヶ所のショートステイ施設(同系列の施設)で、認知症患者を含む高齢者を対象として、週に1度30分のセッションを実施している。
〇2ヶ所のカルチャー教室で、童謡歌唱教室を開講し、月にそれぞれ2回づつ実施している。
〇喫茶コーナーのあるケーキ屋さんで、月に1度童謡歌唱教室を実施している。
〇在宅希望の方のお宅を月に1度訪問し、セッションを実施している。

<単発的な活動>
〇市や社会福祉協議会の取り組み「高齢者いきいきサロン」の講師として講師として依頼を受け、1時間ほどのセッションを実施している。
〇PTA活動や子育て支援事業などの分野からの依頼もあり、状況に応じた内容を考案し実施している。

宍戸理恵さん(愛知)
 療育施設、高齢者施設での集団セッションを数年行い「個人と音楽療法」ということを多く考えさせられました。計画的にその個人を良い方に導く音楽療法を模索しています。
 現在、自宅音楽教室で個人音楽療法レッスンを行っています。軽度知的障がい児、自閉症(言葉の音楽療法)、右指先マヒ児にリハビリレッスンなどを色々試しながら記録をとり、行っています。どの子にも「素晴らしい音楽」というものへの経験の中で前進している様子も見られています。その子らの人生で音楽がある豊かな人生を送ってもらいたいと思っています。

 介護福祉士養成の専門学校では音楽療法の講義を行っていますが、こちらは学生さんと意見交換もしつつ、人間の尊厳やとりまく施設環境なども話し合いおこなっています。こちらが学ぶことも多いです。

 健常の方へは、演奏活動、教育活動、育児講座を通じ音楽療法的エッセンスを入れながら行っています。

吉森哲さん(北海道)
 私は以前学院のHPにも掲載させていただいた、北海道帯広市の小学校を中心に主に「児童領域」での活動を継続しています。
 ここ2年ほどは、従来から伺っていた小学校の特別支援学級だけでなく、その他の「音楽療法」に理解と関心を示していただける小学校や児童施設にもお邪魔するようになり、活動範囲はかなり広まったと考えています。
 ただし、「特別支援学級」という性格上、情報管理の関係で撮影等が制限されている場所が多く、映像としてお送りできないのが残念です。
 その他には、教育委員会つながりで、他町村の教育委員会主催の高齢者学級や、保育士さんの学習会等にも呼んでいただく機会が増えてきています。
 ただ、まだまだ音楽療法自体の知名度がない地域的な状況の中で、少しでもその存在や有用性を理解していただくべく地道な活動を積み上げていくしかないと考え、職域や長年携わっているバンド関係等を中心に「営業活動」も続けているところです。

 そういった中、先日ここ数年継続して伺っている小学校でのセッションで北海道内で通信制の学校法人を運営されている関係者の方が見学に来られました。メモを取ったり、写真を撮影したりとかなり熱心に見学をしていただきました。
 現在その学校法人では厚労省の委託事業で様々な事情があって仕事に就けずにいる若者に対する就労支援をしていますが、その中の一環として音楽療法の導入を検討しておられるということで、どのような形で取り入れていくのか?ということを現在双方で検討している最中です。

 最後に一つだけ報告させていただきます。
 以前から伺っている小学校の特別支援学級を卒業したMちゃんという女の子ですが、中学校に入学してからバトミントンを頑張っているらしく、先日の帯広市内の大会の個人戦でベスト4にまで入ったようです。あの子の頑張りや成長が一番ですが、少しでもそのお手伝いができていれば嬉しい限りです。

地元での活動の様子が地元紙に掲載されました。

窪田多恵子さん(京都)
 今、施設で音楽療法を2ヶ月に1度位やらせていただいています。私は介護職として施設で高齢者とかかわりを持ちますが、「音楽療法」を考えたのは、たまたまレクレーションの時間をまかされた時でした。歌詞を持ち、キーボードを片手で弾きながら歌を口ずさんだだけなのに、「ありがとう」と言って涙ぐまれた時でした。「こんな事で感謝されるなんて」と思ったことからでした。
 NPO法人を訪ね在籍して、一つの施設を紹介され、認知症高齢者に療法をさせていただいています。健常者と違い高齢で目や体に支障がある方々が職員に付き添われながらフロアに聴きに来られます。「笑って、和んで、良かったと思って過ごしていただきたい」。それを念頭に曲のイメージをふくらませるエピソードや、絵、飾り物等を作って行っています。途中でふと思い起こした表情をされたり、涙されます。終了すると「楽しかった、よみがえった」というお言葉をいただく等、それぞれの方々の表情が少し変わったと感じています。
 今は高齢者になっている方達だけれど、私が子どもの頃何かしか支えられてきたという思いに達し、そのお返しが「音楽療法」を通してできるのではないかと、感じている今日この頃です。

大川睦子さん(大阪)
 内容に関しては全部書ききれず、一部のクライアントのみの活動内容や様子を簡単に記載しています。施設はレクレーションとして考えていただいている部分が多いがか、回を重ね評価を交換しているうちよい部分を認めていただき、スタッフの方の見方も少しづつ変わってきています。私も計画と実施など一人で行っていることで、スタッフの方の意見アドバイス、援助もとても貴重です。

 クライアントの方々がいかに楽しんでいただきながら活動でき、いきいきとそして喜んでいただき、少しでも生活の役にたてるように、それぞれの方に合わせて内容を試行錯誤しています。
 今回こんな報告の機会をいただき、本当に拙い経験と活動ですが、報告させていただくことで、同じように活動されている方々との勉強の機会が持てるようになり、今後の活動のためになればよいなと思います。

高齢者
S株式会社 通所介護施設
毎週 1回 1時間  現在1年9ヶ月
   各10人前後の集団セッション
内容
 ・歌体操 ・腕、足、首 指先を歌いながら、棒 バチ 布 などを持ちながら振りながら動かす。
 ・リズム楽器」(手作りバチ 手作り鈴 鳴子 鈴 マラカス タンバリン 小トライアングル 打楽器
  (ハンドドラム ボンゴ ジャンベ)を使いリズム感の回復、身体機能の訓練、脳のトレーニング。
・歌による回想
・字抜き歌、歌クイズ、替え歌
・メロディーベルの演奏練習
・集団レクレーション 鈴の輪 大布 
・季節の歌 童謡、唱歌、民謡、歌謡曲、演歌、ポップス、などを歌唱、鑑賞。

★プロジェクターでホワイトボードに毎回の内容、歌詞、指示、話題、写真、イラスト、昔の映画の場面や写真、風景などを映して、視覚、聴覚への補助をしている。

クライアントの様子
 クライアントの通所の曜日が様々なので、いろいろな方が参加できるように、セッションは週に1度ですが、同じ曜日ではない。したがって継続して一定の評価はしにくいですが、全体的にリズム感が回復してきて歌に合わせたリズム打ち、支持に対する反応や集中が良くなってきている。楽器への慣れもあると考えられるが、演奏が力強くなってきている。
 痴呆が進み、一見反応が乏しいと思われる方も楽器を持つとリズム感を発揮してよい表現をされていることが多々ある。また歌われると小さな声ですが、歌詞をしっかりと歌っておられる。そんな時マイクに向けて、ほかの人に聞こえるようにすると表情がよくなる。
 歌がお好きな方が多く、セッションが終わってから歌に関する思い出、昔のご自分のこと、親兄弟子ども、夫のことなどお話が弾む。

障がい者
1.社会福祉法人S会 地域生活総合支援センター 生活介護 就労継続支援B型施設 <B>

1)グループA 隔週 1時間 知的障がい者 20代 30代 7名 現在4年目
 内容 昨年まではほとんどグループ活動で、リズム活動、ベル合奏演奏活動、ダンス、打楽器演奏活動、 歌唱などを行ってきたが、今年からそれらの基礎をもとに個々に応じた個別の楽器演奏練習をして、発表 する機会を設けている。

クライアントの様子
 マヒした手を工夫してキーボードを弾いたり、細かいリズムを刻んだりご自分で考えていい表現ができている方、始めの歌や終わりの歌を弾いて皆さんの役に立つことを喜びとしている方、好きな曲を演奏して喜んでいる方、色音符を見ながらキーボードを滑らかに弾いている自閉症者、お好きな歌を歌いながら演奏を楽しんでいる方、それぞれ達成感を持ちいい表情で活動されている。

2)グループB 隔週 30分 知的障がい者 主に重度自閉症20代前半4名 現在3年目

3)グループC 隔週 30分 軽度知的障がい者 自閉症者 軽度身体知的重複障がいなど5名 現在2年目

4)グループD 毎週 1時間 重度重複障がい者 進行性の疾患者 のべ12名 曜日によるので1回は6名程度 現在4年目

内容
 主に、感覚刺激と生活経験を広げる、覚醒状態を維持することを目的。少し動ける方は打楽器の活動、歌唱活動を通して機能訓練をしている。時々作業療法士、スタッフとともに器具やボールを使った活動も取り入れている。

クライアントの様子
 一定の歌、私の歌声に反応して覚醒される方が数名いる。楽器活動で意欲的に体を動かしている。感覚が敏感で楽器を嫌がっていた方が、少しづつ慣れて触れるようになった。

2.社会福祉法人S会 生活介護 就労継続支援B型施設<H>

1)個別セッション 自閉症者4名 月に1度 各20分 主に20代 現在1年6ヶ月
 日中活動になかなか取り組みにくく、情緒不安定な方々でしたが、回を重ねるごとに安定して活動の幅が広がり、生活の質も高まったとスタッフや保護者の方に喜ばれている。

Y氏
 開始当初は一つの活動が長くなると多害が出ていたが、現在は一つ一つの活動持続時間も長くなり、こちらの指示の入り方も良くなっている。
 楽器によって音へのこだわりがあったが、気持ちの安定とともに受容できるものが増えてきている。
 打楽器のリズム表現が気持ちの高ぶりとともに早く荒くなることが多々あったが、現在は歌に合わせて打つこともできる。

N氏
 日中集中して取り組める活動に乏しい方(スタッフの方からの情報)ですが、ボンゴやジャンベなど太鼓に興味を持ち、記号によるリズム打ちに集中して取り組む。
 文字による指示でメロディーベルの演奏に集中して取り組む。昨年忘年会で皆さんの前で演奏して好評を得てご本人も達成感を味わっておられた。

T氏
 日常ほとんど部屋の仕切られたコーナーの中で過ごすことが多い方で、活動への取り組みも難しい方(スタッフの方の情報)です。コーナーの近くにセッション場所を設定して行う。
 初めはコーナーから出て来られなかったり、来られても腕組みして無表情で観察されていた。しかし、4回目から子どもの頃経験していた打楽器活動へ笑顔で取り組むようになった。オートハープ、メロディーベルなど初めての楽器には険しい表情をされ見ているだけだが、次の回には取り組まれる。またご自分から手を出される。
 8回目ではこちらがセッションの用意をしていると、ご自分からコーナーから出てきて椅子に座って準備できるのを待っておられた。
 とてもリズム感がよく、テンポの変化のある曲にも上手に対応して太鼓打ちをされる。

スタッフからの評価〜褒められることで、さらにやる気なっている。普段見られない行動や表情が見られる

M氏
 日常は情緒不安定で、破壊行動、大きな声での私語(他の人が聞いて不愉快になる言葉など)周囲への要求が多いので個室で過ごしている。
 次のスケジュールが絶えず気になる。何か違ったことがあると興奮状態になる。スタッフの方からの要望で20分間安定して過ごすことを第一目的としている。セッションの時は生活の場と場所を変えている。
 セッションのプログラムを時間初めに示して確認して、一つ終わるとシールを貼る作業をしながら進めていことにより、落ち着いてセッションに取り組める。
 ご本人は活動自体がお好きで落ち着くととてもいい表情で楽しんでおられる。ご本人の特性をつかみ、情緒の不安定に事前に対応できるように工夫することに時間と回数がかかり、スタッフの方と相談しながら試行錯誤したが、現在はほとんど落ち着いて取り組まれるようになった。しかし、現在もほんの少しのことで気持ちが変わってしまうので、細心の注意を払い観察しながら進めている。
 気持ちが安定すると活動自体はリズム感もよく、指示もよく入るので、打楽器でのリズム活動でコミュニケーションをとる練習、集中力をつける機能訓練などをしている。
 新しい活動にはとても集中できるが、慣れてくると新たな刺激を求めて不安定になる。歌がお好きでたくさんご存知で、一緒に歌うことで表情がよくなり情緒も安定する。
 歌により、大きな声、小さな声をコントロールする練習をしている。呼吸により情緒を安定させる練習もしている。

2)グループA 7名 月に1回 1時間 20代 知的障がい者 自閉症者 1年7ヶ月目
3)グループB 5名 月に1回 30分 20、30代 知的障がい者 1年5ヶ月目
4)グループC 4名 月に1回 30分 20〜50代 知的障がい者 1年5ヶ月目
5)グループD 6名 月に1回 40分 20〜40代 自閉症 知的障がい者 身体障がい者
6)グループE 4名 月に1回 40分 20 30代 知的障がい者
7)グループF 12名 月に1回 1時間 20 30代 身体障がい者 知的障がい者(重度)
                自閉症アスペルガー症候群者 視覚障がい者

 スタッフの方からの要望を聞き、それぞれのグループの方々の目的に合わせてプログラムを組み、終了後は個々に対して評価を双方で文書で交換して次へつなげている。
 打楽器活動、ダンス、合奏、メロディー楽器演奏、歌あそび、歌唱、リズム楽器活動などで楽しんで体の大きな動きを促す、体や脳の機能の活性化を促す、やる気を促す、達成感につなげる、気分転換、発散をはかる、などを行っている。

前中郁さん(神奈川)
 現在、都内介護付き有料老人ホームにてグループ音楽療法を、横浜にて訪問個別音楽療法を行う。同じく横浜、中山、菊名にて、童謡歌唱教室を主宰。
 NPO法人ハーモニー虹主宰「介護者ができる音楽療法」と題し、講習講師を務める。

・横浜聖ケ丘教育福祉専門学校非常勤講師
・ミュージックインストラクターズ養成学院講師

千足奈緒美さん(兵庫)
 現在デイケアセンターのケアワーカーとして仕事をしながら音楽療法を行っています。デイケアはリハビリ中心なので、セッションとしては短い時間しかできていないのが現状です。(主に高齢者対象)

流れとしては
呼吸法〜BGMをかけながら、腹式呼吸を意識して
発 声〜ヤッホーと山びこを呼ぶ お昼のメニューを思い出していただき、ド〜ミくらいまでメニューの名    前で発声。笑っていただくなど。
音遊び〜キーボードを使って昔の豆腐屋の音、竿竹など音色を工夫して当てていただく(皆さんにとても好    評です)会話も弾みます。
懐メロ・歌唱〜なるべく模造紙に歌詞を書いて歌っていただきます。利用者の方に毛筆で書いていただいて       います。その方の生きがいにもなっています。棒体操、パイプを使って365歩のマーチ、で       体操する。
 ケアワーカーをしているので、視力障害がある方、耳が聞こえにくい方、片麻痺の型など、職員の方に協力していただき、歌詞の先読みをしていただいたり、音が聞こえにくい方は前の方の席にしたり配慮していただいています。
 その他、地域の高齢者のつどい(60〜70人対象)の音楽療法、知り合いの喫茶店で音楽療法を混じえた歌声喫茶を2ヶ月に1回開催。好評で15〜20人毎回集まわれます。私の弾き語りで皆さんにマイクを回してリクエストに応じて演奏して歌っていただいています。(1ドリンクケーキ付き1.000円)

住吉加奈恵さん(奈良)
 現在知的障がい者福祉施設で生活支援員として働いています。この中で、2ヶ月で1回くらいのペースではありますが、余暇の時間を使って音楽の活動(音楽療法の手法を使った活動)を行っています。
 対象とする利用者さんの障がいの程度も様々で、主に中・軽度の知的障がいを持った方(自閉症、ダウン症、プラダーウィリー症候群など)と活動をしています。活動を通して私自身も驚くことが多くあります。例えば普段全くコミュニケーションを取ることができない利用者さんが、歌詞を声に出して読むことができたり、活動の中で歌を歌うことができたりすること。また別の方で普段寡黙な表情をしている方の表情が活動中笑顔になったりもする。このようなことから改めて音楽の持つ、人の心を動かす力を実感します。また利用者さんの多くはとても感受性が高く、活動中に過去のことを思い出して涙を流す方や、気持ちが和んでそのまま寝てしまう姿などもあります。

小南みち子さん(兵庫)
昨年3月より地域のふれあいセンターで高齢者対象の「若返り教室わかば」を開室。同年4月より小学校の
特別支援学級で「わくわく音楽」を担当しています。
若葉は増田先生に教えたいただいたプログラムを中心に早口言葉、思い出しクイズ、ハンドベルを用いて毎回楽しいセッションが出来るように心がけています。
ハンドベルは昨年11月地域の文化祭に出演し拍手喝采を浴びました。
何より教室の皆さんが一生懸命文化祭に向けて練習に取り組んでくださったこと、その姿に観客の方々が感動してくださったことが、私にとって大きな喜び、励みになりました。
「わくわく音楽」では1年生から6年生までの障害の様々な生徒さん達の音楽療法は、とまどいと不安の中でのスタートでしたが、徐々にお互い必要のない緊張も取れて、こちらも学校の行事や子ども達の個性や特徴にあったプログラムを工夫するようになり、少々落ち着く時間を持つことが出来るようになりました。
まだまだ研鑽を積まなければなりませんが、クライアントさん1人1人の笑顔が輝けるよう精進していきたく思っております。